2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

明日の記憶

201 ラストが美しいなぁ、美しくて、切なくて、むっちゃ悲しい。 「若年性アルツハイマー病」、癌だと思った医師からの告知は、そういう病名だった。 50歳にして、人生が終わったかのよう。 広告代理店営業部長で、一人娘は子を孕んで結婚前だというのに。 …

海猫ツリーハウス

200 本が薄い!(136ページ) でもって表紙が可愛い!(ペンギンの赤ちゃん?ウミネコには見えないんだけど・・・のぬいぐるみ) ツリーハウスへの憧れ!(笑) という理由で借りた。(^^; ま、人生の厳しさを思い知らされる地方の若者のお話ですね。 彼は立ち…

小僧の神様・城の崎にて

199 何を血迷ったのか純文学、それも志賀直哉。(^^; いや、読むものがなくなってね、たまたま嫁が息子用に買っていたヤツなのだが、もちろん息子は見向きもしない。 で、こうして父が読んでいるわけだ。(笑) 円熟期の作品から厳選された、という18編の短編集…

満月ケチャップライス

198 主人公の今のお話ではなく、中学時代を回想しているお話ですね。 「家族」という枠組みの大切さを教えてくれた、不思議の力を持つ男との出会いが自分の、そして妹の暗い人生を変えた。 そして、家族の崩壊を食い止めてくれた。 スプーン曲げが人生を狂わ…

プリティが多すぎる

197 いや、ホント、プリティが多すぎて目のやりどころというか読みどころというか困る。(^^; 表紙にしてもピンク系だし、栞の紐もピンク。orz またしても電車内で読むには困った本だった。(汗) 念願の出版社に入社して、週刊誌部門に配属されてから初めての…

オーダーメイド殺人クラブ

196 いかにも、な題名・・・・ちょっと電車内で読むのに抵抗がある。 題名が見えないように水平にして読んだ。(爆) 主人公は中2の少女。 今時であるが、ちょっと病的なほどナルシスト。 どこかに所属していないと足場が不安定な彼女たち。 仲間外れにされる…

李歐

195 長編の大作でした。 「わが手に拳銃を」を下敷にして新たに書き下ろしたもの。 70年代から80年代にかけての大阪は十三に近い町工場が舞台。 阪大生だった一彰がアルバイト先で出会った一人の同い年の美少年「李歐」。 自ら「ギャングだ」と言ったが、謎…

若桜鉄道うぐいす駅

194 若桜鉄道は実在する。 郡家駅、八頭高校前駅、因幡船岡駅、隼駅も実在する。 が、因幡船岡駅と隼駅との間に「うぐいす駅」は実在しない。 その実在しない架空の駅舎を巡って、村長を中心とする取り壊し派と名誉教授を中心とする守る会がぶつかり合うカン…

本日は大安なり

193 いやぁ、こりゃ面白かったわ。(^^) 結婚式を巡る人間ドラマが素晴らしい。 泣けるし、大いに笑える。 主人公はウェディングプランナーを職業とする30代独身女性。 ホテルを兼ねた結婚式場の、とある大安吉日の1日の出来事のお話である。 美人双子姉妹の…

メロディ・フェア

192 女性向けの作品だったなぁ。 「つむじダブル」で元気いっぱいの女子のパートを書いていたのが宮下奈都さん。 その繋がりで借りてみました。 落ち込むこともあるけれど、元気いっぱいに生きる女子の物語。 バラバラだった家族の絆を取り戻す物語でもあっ…

誰にも書ける一冊の本

191 父が母に託した自伝小説の原稿。 それを主人公の長男が受け取り、読み進めていく。 主人公は小さいながらも広告制作会社を営んでおり、小説も書いていた(売れてない)。 物書きとして父の原稿を見てみると、自慢話じみた内容、もしくは創作話の類だと思…

ノエル: a story of stories

190 美しくも哀しい、上質の物語はいかが? 一人の絵本作家が取り持つ連作ストーリーでした。 三章仕立て+エピローグという構成。 ・「光の箱」 男子は級友からのイジメと暴力をかわすために物語を作った。 女子は父親からの性的虐待をかわすために絵を描い…

散髪

今年2回目の芝刈り。(^^; むっちゃ伸びきって、雑草もわんさかの荒野状態でした。 スッキリ&サッパリ。 刈った芝を集めてみると、40Lのゴミ袋満杯。 やぶ蚊との戦いでもありました。(^^ゞ 可夢偉3位でしたね、素晴らしい!!

2012年9月度 外国メーカー車新規登録台数

1位 … Mercedes-Benz 5,299台(前年同月対比 +13.0%) 2位 … VW 5,051台(前年同月対比 -21.6%) 3位 … BMW 5,030台(前年同月対比 +20.8%) 4位 … Audi 2,917台(前年同月対比 +4.8%) 5位 … Volvo 1,669台(前年同月対比 +5.6%) 6位 … BMW MINI 1,5…

貴婦人Aの蘇生

189 これは一人の老女が波乱万丈の皇女を演じ切るという、生き甲斐を取り戻して人生をまっとうした物語。 彼女の趣味はアルファベットの「A」をあらゆるところをに刺繍すること。 「A」は、ロマノフ王朝第四皇女アナスタシアのイニシャルだと言う。 自分はア…

冬のはなびら

188 ひたむきに、誠実に、正直に、ありのままの今を生きる。 そんな短編が6編。 それぞれの作品の中で、主人公たちが精一杯生きていく情景がありありと目に浮かぶ。 いい作品でした。 その中でも表題作の「冬のはなびら」いいですね。 無二の親友の志を継い…

偶然の祝福

187 不思議な感覚。 作家さんが作家を主人公にして連作短編に仕立て上げている。 「作家」そのものを主眼においているわけではない。 ちなみに女性である。 それぞれの短編は時代が前後しているが、主人公と弟と犬、あるいは主人公と息子と犬という生活空間…

走るジイサン

186 若くして亡くならなければ、誰しもが通る道。 それが「老い」。 デビュー作でいきなりネガティブなテーマだが、題名が脱力を誘い、相殺か?(^^; この作品で男性の老人が出てくる。 妻を亡くし、息子夫婦と同居して 単調な毎日を送っていたが、息子の嫁さ…