オーダーメイド殺人クラブ

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いかにも、な題名・・・・ちょっと電車内で読むのに抵抗がある。
題名が見えないように水平にして読んだ。(爆)
主人公は中2の少女。
今時であるが、ちょっと病的なほどナルシスト。
どこかに所属していないと足場が不安定な彼女たち。
仲間外れにされること、目立たないことを良しとする風潮、そんなヤツらと同列に扱って欲しくないと、理想の自分の「死」を夢想する。
美しく、衝撃的に、これからの少年A、少女Aの憧れとなるような死に方を模索する。
そして、その理想な死は自分一人では演出できない、他人に殺してもらうよう依頼しなきゃなんない。
で、同じクラスの席が隣の「昆虫系」男子(なんぢゃそりゃぁ〜!)が、どうやら小動物を密かに殺して愉しんでいることに気付き、自分を殺すよう依頼する。
自分の思い描く理想の死に方で。
二人で作る二人だけのオーダーメイドな「死」。
決行日が迫る・・・・
って、ヲイヲイ、勘弁してくれぇ〜っ!と頭を抱えそうになった。
狂ってる。
いくら不安定な少年少女時代とはいえ、これはないんぢゃないかと。
いやいや分からんかも。(汗)
ま、結果的に最悪の事態は免れたが、男は最後に弱さを出したね。
そして中学を卒業して別々の高校に行き、東京の大学に行くために引越しの準備してる時に彼女は気付く、あり得ないと思ってた昆虫系男子への想い。
う〜ん、なんだかぁ。(〜〜;
あの実行できなかった演出死は、一過性の熱病みたいなもんだったのか?
へんてこ青春物語だった。