偶然の祝福

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不思議な感覚。
作家さんが作家を主人公にして連作短編に仕立て上げている。
「作家」そのものを主眼においているわけではない。
ちなみに女性である。
それぞれの短編は時代が前後しているが、主人公と弟と犬、あるいは主人公と息子と犬という生活空間に訪れる「偶然の幸せ」が描かれている。
「キリコさんの失敗」もいいが、「盗作」が知らなかったとは言え怖い話だ。
最後のオチにプチ驚愕を覚えたわ。(^^ゞ