読書

果てしなき追跡

14 読了。 土方歳三、西部に渡る! そう、あの新撰組副長にして函館五稜郭での戦いで銃弾に倒れた超二枚目男。 死んだはずだよお歳さん♪ だったのに本作では頭部をかすめた銃槍によって意識を失ったものの、新政府軍からの追撃から逃れる為、仲間の手によっ…

料理人の光 ヤッさんIV

13 読了。 ヤッさんシリーズ第4弾。 今回はイアタリア帰りの何をやっても中途半端な若者を叩き直すお話。 ちょっとマンネリ化? 痛快ではあるけどね。ヽ( ´ー`)ノ

相田家のグッドバイ

12 読了。 ある家族(著者自身の家族と言われている)の60年に及ぶ物語。 淡々と書かれている。 喜びも悲しみも怒りもあまり感じないぐらいに淡々と。 この家族のあり方のように。 読む側も淡々とすらっと読みました。 変わった家族ではあるが、実際にいるよ…

さまよえる古道具屋の物語

11 読了。 愚かな人間の悲しい性が、業がそうさせるのか。 なんか示唆に富んだお話でしたね。 人生の岐路に立った人の前に忽然と現れる古道具屋。 吸い込まれるように入店し、忍者ハットリくんのお面を被ったような店主に有無を言わさず品物を買わされる羽目…

屋根をかける人

9 読了。 実在の人物の事実を元に描いたフィクション。 数々の西洋建築を日本で手掛け、メンソレータムの販売に勤しみ、プロテスタントの伝道者でもあったメレル・ヴォーリズ。 彼は日本人の女性と結婚し、後に帰化した。 戦後、天皇制の維持に貢献した特異…

赤目姫の潮解

8 読了。 うわっ、こりゃまた難解な。。。 意識が場所や時空を超えて飛び回り、他人に、鳥に、昆虫に乗り移り思うがままに。 何なんだこの作品は。 肉体は意味がないってか? 繋がっていれば良いのか?? 100年シリーズと呼ばれる中で前2冊とは趣が全然ちゃ…

静かな雨

7 読了。 結構短くて薄い単行本。 でも満ち足りた読後感。 著者の原点となる作品だ。 小川洋子著の「博士の愛した数式」を思い出した。 作中にもそれに触れている記述がある。 パチンコ屋の駐車場内で鯛焼きを焼く女性と彼女に好意を持った青年のお話。 ある…

猫なんて!

6 読了。 猫にまつわるエッセイやマンガを47話集めたアンソロジー。 亡くなったあの方々の作品も掲載。 よくもまぁ集めたものだ。 最近、猫関係(犬よりも?)の書籍って多くないですか?

雪煙チェイス

5 読了。 「ゲレンデ ミステリー」シリーズ第3弾! 殺人の容疑をかけられた大学生がアリバイを証明できる唯一の人物の美人スノーボーダーを捜すお話。 広大なゲレンデを舞台に容疑者である彼を捜索しに躍起になる所轄刑事たち。 それと本庁の刑事、地元警察…

吾輩も猫である

4 読了。 夏目漱石没後100年と生誕150年を記念して、「吾輩は猫である」の向こうを張った「猫」に関するアンソロジーを8名の作家が紡ぐ。 いやぁ面白かったよ、十二分に楽しめました。 度肝を抜かされたのは去年の直木賞受賞作家の荻原浩がなんと小説ではな…

眠れなくなる 夢十夜

3 読了。 夏目漱石『夢十夜』に感化された10人の作家のアンソロジー。 十人十色で薄い短編集ですが読み応えあり。 あれ?どこかで読んだよ、という作品もあったけど楽しめました。

花咲小路三丁目のナイト

2 読了。 「花咲小路」シリーズ第4弾。 まぁなんだな、小路さんお得意の下町よもや話って感じだわな。 でもってエロくもグロくもない青少年が安心して読める。(^^; 大人の夜の相談役が営む喫茶ナイトに、町内の老いも若きも何がしらの秘め事を持ち込んで来…

私の幽霊 ニーチェ女史の常識外事件簿

1 読了。 雑誌編集者(女性)の身近に起こる超常現象を怪しい博物学者と一緒に解き明かすというお話。 う〜ん、架空話にしても設定に無理があるなぁ。(^^;

サーモン・キャッチャー the Novel

119 読了。 いや、これは笑える。(^m^) 可笑しいだろう、コイツら。 流行らない釣り堀「カープ・キャッチャー」を舞台に、神と呼ばれる釣り名人と何故か彼に関わる6人を巻き込んで笑いを誘う。 架空言語のヒツギム語がツボ。 「カープ・キャッチャー」なのに…

X’mas Stories: 一年でいちばん奇跡が起きる日

118 読了。 朝井リョウ、あさのあつこ、伊坂幸太郎、恩田陸、白河三兎、三浦しをんの6人の作家らが競演したクリスマス・アンソロジー。 聖なる夜が来る前に読み終えてよかった。(^^;

幸せのプチ

117 読了。 ほっこりと、懐かしさと、哀愁漂う1970年代から1980年代の東京の下町「琥珀」でのプチ幸せな物語。 その町には、踏み止まらせる、一押しする、寄り添う、その結果、人を幸せにする不思議な白い雑種犬がいる。 その犬の名はプチ。 何十年にもわた…

青光の街

116 読了。 まずはクリスマスツリーの青い電飾が遺体のそばに撒かれる連続殺人事件が起こる。 で、作家にしてブルーライト探偵社の所長の草壁ユナの友人が謎の失踪。 全く別の事象のようだったが、やがて事態は混沌とし、一つに重なって意外な結末に。 って…

夜行

115 読了。 不思議だ。 不思議な作品だ。 なんとも言えない読後感。 ラストはどう解釈すればいいんだろう? 虚実逆転、どっちがリアルな世界? つかみどころが見当たらん。 異世界に迷い込んだ気分だ。 むむっ。。。。 ま、著者も自由に解釈せよということな…

君の名は。 Another Side : Earthbound

114 読了。 新海さんは関与せず、加藤さんのオリジナルっぽい? 4話あるのだが、1話は瀧視点(強調されたユッサユサの理由が氷解(爆))、2話はテッシー視点(アンタはええ奴や)、そして3話は四葉視点なのだが原作で描かれていない話にやはり宮水家の女なのだな…

君の名は。

113 読了。 映画見たのに何故買った? いや、映像で見てると微妙な細部を、聞き逃したり、見逃したり、素通りしてしまったり、というのがあるかな?と思って。。。 でも無かった。(^^; 原作と言われてるけど、これを元に映画作ったわけとちゃうからね、同時…

壁の男

112 読了。 淡色や中間色のない原色で描かれた稚拙な絵。 それが民家の壁や塀を埋め尽くし、いや塗り潰されていた。 そんな集落にノンフィクションライターが乗り込み、描き手を取材する形を取っている。 果たしてその描き手の男はどのような人間なのか、彼…

脇坂副署長の長い一日

111 読了。 いやはやノンストップ分刻みの超忙しい脇坂副署長の一日の記録です。 アイドルの一日署長のイベント当日での出来事。 部下の仮病欠勤、その部下のミニバイクが自損事故で放置状態で見つかり、自分の息子と妻の失踪も加わり、もうてんやわんや。 …

恋のゴンドラ

110 読了。 東野氏による恋愛小説。 というよりもラブコメ? 笑える要素満載なのだが、もし自分がその立場なら決して笑えないシチュエーションなのがミソ。(^^; 基本ゲレンデが舞台。 スノボ仲間の男女4組が繰り広げる仕掛け、引っ掛け、浮気バレが面白く、…

迷宮百年の睡魔

109 読了。 この物語に出てくる海上都市「イル・サン・ジャック」がフランスの「モン・サン=ミシェル」を思わせた。 行ったことないけど。(^^; ミチル、復活したんだ。 前作で壊れたからね。 またしても訪れた街にはメグツシュカ女王がいて、何と前作の女王…

女王百年密室

108 読了。 100数年先の近未来の楽園のような都市で起こった不可解な殺人事件、というよりも不可解な都市を統べる女王とそこで暮らす人々のお話。 生死感が問われる哲学的要素を含む。 なんかSF感が希薄。 非常に興味深い作品でした。 主人公の名はミチル。 …

ママの狙撃銃

107 読了。 40過ぎの主婦、実は凄腕スナイパー。 16歳にして初仕事。 仕留めたのは一人だけだが、その後日本に渡って普通に日本人と結婚し、一女一男をもうけ、普通に暮らしていたのだが、15年ぶりの依頼が舞い込む。 そんなお話。 キテレツだが中々の面白い…

犯罪小説集

106 読了。 哀しいお話が5編。 何がきっかけで人は犯罪に走るのか。 この5編に限っては、周りの人たちの影響が大きかったのかな。 後で知ったことだが、5編とも実際に起こった犯罪をベースに書き上げられたもの。 全然分からなかったのだが、最後の「白球白…

優しい街

105 読了。 探偵小説だ。 探偵のおかれる状況は、ヤクザも絡んで中々のハードボイルド(金槌で頭殴られたら普通死ぬやろ)だが、内容は家出少女の捜索。 が、確保したものの探偵の自宅で殺されるという失態。 そこから先が「裏垢」のSNSの世界。 うーん、こん…

鹿の王 上・下

103、104 2015年の本屋大賞に選ばれた長編ファンタジー。 かなりの分量で且つ、支配するもの思惑、支配されるいくつもの氏族の恨み思惑が複雑に絡んでるし、更にウィルスやそれに対応する薬などの医療関係の言葉が現在使用しているものと違ってファンタジー…

χの悲劇

102 読了。 Gシリーズ第10弾。 χの正体に愕然! どうなっとるんだ?? と思ったのもつかの間、「享年89歳」で驚愕! 時系列崩壊っす。(泣) でもχの正体のことを思えばそうなるか。。。 四季に召されました。 頭脳だけ取り出したの? 今回はGシリーズの面々が…