さまよえる古道具屋の物語

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読了。

愚かな人間の悲しい性が、業がそうさせるのか。
なんか示唆に富んだお話でしたね。

人生の岐路に立った人の前に忽然と現れる古道具屋。
吸い込まれるように入店し、忍者ハットリくんのお面を被ったような店主に有無を言わさず品物を買わされる羽目に。
そしてその品物を手にしてから幸福へ、不幸へと人生を翻弄させられる。
何故なのか、皆その原因を求めて彷徨う。
そして例の古道具屋に皆揃って全てを知る。

死期を悟った無垢な少年の母への思いが、死後に思念となって現世に漂い、たまたま波長のあった人には古道具屋として幻を見せる。

ああ、そういうことだったんですね。
なるほど。。。私は底の抜けたポケットのあるエプロンが欲しい。(ヲィ)