琥珀のまたたき

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読了。

なんなんだ、このお話は。。。。
最初は戸惑って、少し混乱してしまった。

ママが言うところの「魔犬」の呪いで末の妹を失った3姉弟は、ママの言いつけを守って決して魔犬が棲む庭の壁の外側の世界へ出ることも稀に呼び鈴を鳴らす訪問者を招き入れることなくひっそりと暮らしている。
3姉弟は、それぞれオパール琥珀、瑪瑙と呼ばれ、閉じられた世界の中で独自の遊びに興じる。
やがて琥珀は左目がおかしくなり、亡き妹が見えるようになる。
その妹の様を図鑑のページの片隅に書き込んだ。
ページをめくるたびに妹が生きてそこにいるように見えるのだった。
そんな家族の情景を回顧する琥珀
いったい家から出られなかったあの状態は何だったのか。
「救出」された当人たちの思いとのギャップが悲しい。

不思議なお話でした。