花の降る午後

93

正直者は馬鹿をみてはいけない。
真摯に生きる人々は幸福になる権利があるのだ。
そゆ物語。(え)

早くに夫を癌で亡くした女性が主人公。
夫が経営していたフランス料理店を継いで4年。
恋愛も遊びもする余裕もなく慌ただしく、がむしゃらにやってきた。
そんなある日、「絵を貸して欲しい」という青年が現れた。
夫が生きていた頃、せがんで買った1枚の油絵だった。
その作者が古典に出す絵が足らないので貸して欲しいと。
彼女は迷ったが、結局貸してあげた。
そこから画家との愛劇が始まる。
それと並行して、彼女の経営するフランス料理店を乗っ取ろうとする奴が複数人現れる。
彼女の信頼していた支配人にも裏切られたが、人のいい料理長や仲間たち、彼女の人脈を通しての働きかけにより危機を脱する。
裏では非常にやばい人たちが暗躍しての、なかなか荒っぽい解決方法ではあったが、諦めかけていた店の経営の継続と青年画家との恋の両立が叶うかな?という微妙な感じでの終わり方にホッとするやら、どないやねん!という気分にさせられるやらのヤキモキ感を抱いたままで今に至る。(笑)
女37歳、綺麗な未亡人。
なんという官能感漂う設定なのか!(ヲィ)

神戸北野を舞台にした異国情緒と人情味もある良い作品でした。