鏡の花

94

何となく不思議な連作短編だった。
3組の家族が出てくるのだが、少しずつ話が違っている。
5章仕立てで、3組の家族を真ん中に置いて、正五角形の位置に鏡を置いて見たよう。
それぞれの鏡には3家族が映っているのだが、映っている角度がそれぞれ異なっている。
誰かが死んでいるのだが、そも誰かが全部違う。
ちょっとした手違いや、小さな行為の影響でその結果が左右される怖さが出てる。
で、最後の6章で昇華されるのかなと思ったけど。
3家族プラス宿屋の家族総出。
誰も死んでない。
そして鏡にまつわる話が出てくる。
鏡は、この世とあの世の境目、入り口なのだと。

悪くはないが、ちょい昇華(消化)不良気味かな?(^^ゞ