こちら弁天通りラッキーロード商店街

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こりゃぁおもろい。
常識破りの発想だね。
むちゃくちゃ面白いわけではないが、空き時間にサクッと、サラッと読めてしまう。

主人公は48歳の中年おやじ。
連帯保証人で他人の借金を背負って、妻子と別れて借金取りから逃げる。
で、寂れた商店街を抜けてたどり着いたのが主のいない廃寺然とした寺。
着るものがなくて坊さんの袈裟を着てたら坊主と間違われた。
御前様と商店街の人達に崇められ、祭り上げられ、早くポックリ逝かせて欲しいと嘆願されるのだった。
店主の平均年齢65歳の老人商店街は近くにできたショッピングモールに客足を奪われ、完全に死に体だったが、主人公の投げやりの提案、百円均一商店街が功を奏してかつての賑わいを取り戻す。
この話題をテレビ局が取り上げて放映したところ、より一層客足が伸びて繁盛(薄利多売)したが、ほんの少しテレビに映ってしまった為に借金取りに気付かれた。
で、寺に押し掛けてきた。
商店街に逃げ込むも見つけられてしまう。
借金取りに引きずり出されて連れていかれそうになったが、商店街の連中に阻止され、借金取りに年1000万円、10年返却でどうだと持ち掛け、了承を得てニセ坊主は解放された。
人生リセット、商店街もリセット。
人生やる気が出てきてポックリ希望返上ってのが笑った。
主人公も立ち直れるね。 ほんとラッキーロードだった。

人情ものも混じってなんとも言えない味わい深いエンターテイメントな作品に仕上がってました。(^^ゞ