この世にひとつの本

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柔能く剛を制す、なんとなくこのフレーズが頭に浮かんだ。(^^ゞ
のほほんとして、のんきな「お坊ちゃん」で、三男坊で、子供みたいに無邪気で素直な、大手印刷会社の跡取り息子が主人公なんだがね、社長(父)が命じた。
失踪した書家の捜索と、続けざまに3人が白血病で亡くなったその原因を。
社長(父)の浮気相手の社長秘書の女と東大卒にして史上最速窓際族の男の助けを借りて、書家の行方を、白血病の発症の謎を追う。
なかなか読ませるね。
キーは舵輪形の温度計&湿度計。
永遠に色褪せない妖しい輝きを放つウラニウム
問題を解決した時には、すっかり上に立つ覚悟をまとった三男坊。
父の有無を言わさぬ厳しさ、権力者とは対局にあるような優男風であるが、子供のような無邪気さの裏に隠された鋭利な刃物とでも言おうか。

いやいや思ったより良かったよ。