青猫家族輾転録

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題名に「猫」が入っているから猫に関する小説かと思ったらさにあらず。
萩原朔太郎の詩集からの引用だったわ。orz

主人公は50歳の男。
その彼が父の弟である叔父さんに向かって書く、というスタイルをとっている。
自分の人生の半世紀の中での叔父さんとの関わり合い、就職先での社内抗争、閑職への配置転換、リストラ、起業、吸収合併などの波乱と、一人娘の不良化、妊娠、結婚、出産、離婚という家族の危ない時期を乗り切った男の物語でした。
猫がいないのは残念だったけど、まぁまぁ楽しめたかな?(^^ゞ




今年も残りあと数時間・・・
一年って早いなぁ。。。
で、今日で読み納めとなったわけですが、読みに読んだり 236冊!!
買ったやつもありますが、9割9部が図書館で借りましたね。
住民税も十二分に元を取りました。(笑)
今年読んだ中で最高だったなと思う作品は、吉田修一の「路(ルウ)」ですね。
日台欧合同プロジェクトの台湾新幹線を走らせるまでの道程を、そしてそれに関わる人物を太平洋戦争から今に至るまでを、丁寧に書き上げた大作でした。
お勧めです。
次点以下は
東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、
三浦しをん舟を編む」、
高樹のぶ子「マルセル」、
小路幸也「ナモナキラクエン」ですかね。

来年は、もう少しペースを落としてじっくり読もうかと。(^^;