小説あります
159
『おさがしの本は』の姉妹編らしいが、単体で読んでも大丈夫です。 でも、読んでおくとより深く楽しめます。 実在の人物や出版社、文学賞なんかが普通に出てくるので錯覚を覚えそうですが架空のお話です。 とある文豪が晩年を過ごした館が市立文学館として利用されていたが、市の財政難で廃館が決まる。 そこで働いていた男がたまたま古書店で見つけた当の文豪の遺稿集を巡るミステリーと、男の弟との兄弟として、企業家としの関わりよう、言い換えれば兄弟愛の物語でもあった。 遺稿集のミステリーは、なかなか思考をめぐらせてはいるが、やや無理があるかなぁ。 でも謎が解けるまで、あぁ〜や、こぉ〜やと、こっちも謎解きに参加できるんでね、いいよね。 |