ソロモンの犬

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あぁ、また騙された。
と言うか、勘違いしたと言うか、著者の術中にハマったと言うか・・・
主人公の青年が通っている大学の先生の息子が突然走り出した犬に引っ張られて車道に躍り出てトラックに轢かれて目の前で死んだ。
なぜ犬は突然暴走したのか?
その謎を追ううちに、友人と、友人の恋人と、思いを寄せてる女性らの何か引っかかる言動、所作、微妙な空気に悩み、煮え切らない態度をとる。
動物を専門に扱う先生に犬の習性について聞くうちに、少年が轢き殺される原因がそれに関係している可能性に気付く。
思いを寄せる女性との距離感がつかめない主人公にイラっと。(^^;
轢き殺された少年の母親である先生の自殺、友人と先生との関係等に巻き込まれ、主人公はある男に・・・この後の話で騙されたわけだ。
くっそー!
脱力系優柔不断青春ミステリーだったわけで、なかなか楽しめたわ。