まほろ駅前多田便利軒

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この作品で直木賞とってたんですね。
それぞれに敢えて人に話す必要のない過去があって、心にそれなりの傷を背負ったおっさんが二人。
一人は、まほろ市(東京にある架空都市)で「多田便利軒」というラーメン屋みたいな屋号の便利屋の多田啓介と、高校卒業後に会ったことも在校中に友達であったこともない行天春彦。
行天は多田のところに転がり込んで居候を決め込む。
便利屋の補佐役として役に立たないが、腕っ節は強い。
日々煩わしい依頼に奔走し、行天が持ち込む厄介ごとに巻き込まれながらも、何時の間にか相棒としてなくてはならない存在に。
微妙にいい大人の関係だな。
そんなお話が連作で6章。
各章の先頭ページに下村富美さんのカッコいいイラストが。
番外編も借りてるんで、そちらも楽しみ。(^_^)