へんてこ隣人図鑑

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一篇が8〜9ページのショートショートが24篇。
まるで星新一筒井康隆か、ってな感じのシニカルな笑を誘う。
ま、他愛のない、取るに足らないと言ったら語弊があるが、生活に潤いを与えてくれる清涼飲料水みたいなもんか。
一連のショートショートとは別に最後の「自慢結社」が不気味でブラック。
著名人の悪趣味をただ聴くだけでお金がもらえる仕事の話。
国家をも自由にできるほどの秘密を得て、代表に登りつめた男の顛末は・・・
終わり方がいいね。