PK

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表題作の「PK」と、「超人」、「密使」の連作中篇三作。
ちょっといろんなことが交錯して、戸惑うことしかり。
伊坂さんらしいと言えば、そうなのだろう。
PKを決める前に同僚と交わした謎の会話が気になるし、分かりやすいアメリカン・ヒーローとは違った超人に唸ったり、二人の共通の使命を帯びた密使のうち、高効率な方が本当に未来を変えられるのか。
それぞれ連作とみなさなくても独立して楽しめるかな、
最後の「密使」は特に独立度が高い。