荻窪シェアハウス小助川

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主人公の19歳の青年が昔お世話になった内科・小児科医院。
今は廃院となって、シェアハウスに改装され、そこで一人暮らしをする。
といっても他に男性1人、女性4人の6人の共同生活でもある。
年齢も職業もバラバラであるが、一定のルールの元に気持ちよく生活できるよう皆で努力して築き上げる。
色々と相談を受けたり、打ち明けたり、心配したり、一緒に笑って喜んだり、著者お得意のホームドラマ的で、まったり時間が流れていく。
やがて青年も将来の目的が見えてきて、本当の意味での独り立ちに向かって海外に渡航する。
青年だけでなく、他の人たちの成長物語でもあった。

で、安心して読めるのだが、このホームドラマ的構成に少し飽きてきた。
著者の本格ミステリーが読みたいと思う今日この頃である。(^^ゞ