東京ピーターパン

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冒頭に、いきなりひき逃げ事件が出てくる予想外の展開にビックリ。
ロックバンドの話と聞いてたから。
だから主役の老ギタリストが犠牲者で、その回顧録的なものかと思ったら・・・全然違った。(^◇^;)
話の構成は、後にバンドを組む仲間とかマネージャーが個々に登場。
昔に有名なバンドの名ギタリストとして名を馳せ、なぜか今はホームレスの初老の男。
彼を昔応援してたドラマー崩れの警察官。
フロントマンが行方不明になってバンドが解散し、アルバイトしながらバンド結成を夢見るベーシストの男。
そんな彼らが、冒頭のひき逃げ犯のパニックに巻き込まれて16歳の引きこもり少年が居る蔵に押しかけ大騒動。
ひょんなことから一夜限りの即席バンドを結成。
(因みにひき逃げ犯は、少年の姉の恋人)
大のオトナが少年とともに昔を思い出したようにキラキラと輝いて見える。
人情も捨てたもんじゃないと思わせる心温まる物語。