不発弾

128

6編の短編集。
ブラックユーモア的なヤツとかが何編かあったが、内容的にはイマイチだったかな?
それよりも内面を描いた作品が良かったと思う。
表題作の「不発弾」は、父親の悲哀が身につまされる。
怒りたいのに、ブッチ切れたいのに、爆発したいのにそれらを成し得ない。
だから「不発弾」。
もう一作品「幽霊」も良かったね。
本当の幽霊ではなく、いるかいないのか分からない左遷されて都落ち状態の男の比喩だ。
再起復活して "辞表" を出す挙に出た様が痛快!