2005年のロケットボーイズ

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出だしは近未来の日本、有人ロケットを月に飛ばす場面から始まる。
宇宙利用推進本部長が主人公。
そこから一気に遡り、彼の高校時代へ。
理系とは無縁だったはずの彼が通っていた私立理系高校で、キューブサット(10cm立方体の超小型人工衛星)の設計図を書いてコンテストに応募せよと命じられる。
学校で落ちこぼれの彼が書けるわけもなく友人の友人に頼み込んで書いてもらったら何を間違ったのか準優勝してしまう。
そこから実際に作成してTVの大会に出場するも大失敗。
悔しい想いを抱いた落ちこぼれ連中たちが結束してロシアのロケットの隙間を借りて(もちろん有償)本物の人工衛星を打ち上げる。
いろいろあったが、あきらめない姿が清々しい青春サクセスストーリーに仕上がってました。
くすっと笑ってしまうツッコミ文体が面白い。