エコイック・メモリ

188 

前作プラ・バロックの続編ですね。
機捜のクロハに命令が下る。
ネットの動画サイトにアップされた「回線上の死」という名の私刑によって殺害される様を撮った映像、これが4本。
ことの真贋を3日で捜査せよと。
無理難題ではあったが、彼女は撮影現場を見つけてしまう。
おまけに被害者の死体まで。
機捜の彼女ではあったが、この事件での捜査本部に参加を命じられる。
警察という閉鎖社会にあって、女というだけで、さらに機捜からの派遣ということで方々でいい顔をされない。
捜査の過程で近づいてくる闇社会の男とマスコミの女。
そして、たった一人の家族である姉の甥っ子の親権問題が絡み合い、物語りを多角化していく。
犯人逮捕で約半分の文量。
やはり首謀者は他にいた。
意外だった人物。
はみだしデカのクロハのはみだしぶりもヒヤヒヤもんです。
終わり方を見ると、更なる続編というかシリーズ化される予感。

人名のカタカナ表記も、仮想空間でのアゲハというアバター名も健在でした。