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新野さん、空港関係のお話がお好きなようで。(^^ゞ
ある32歳になる男の物語。
男は実の父親を殺めた。
刑期を勤めて出所後、空港のパーキングで働いてた。
そこの上司が特別なアルバイトを勧めた。
ある男の国外逃亡を手助けするために匿えと。
そういう風に始まって行く。
で、だんだんと彼の父親殺しの理由が分かる。
男には5歳下の従姉妹がいた。
好意を抱いていた。
法律的には婚姻できる。
だが、血の繋がりにこだわって自ら封印してしまう。
ところが父親が彼女を寝取ったのだ。
彼は逆上して父親を殴り倒し、結果死亡させてしまった。
法律上の罰は受けて罪を償っているのだが、彼は彼女の近くにいて手を出さないというねじれた罰を自らに課していた。
そういう彼であったが、国外逃亡予定の男を匿っている時に、とんでもない事態に遭遇する。
命を狙われている、何故? 誰から??
殺人罪をなすりつけられる、何故? これも罠なのか??
従姉妹との逃亡生活、確認し合う二人。
お互いの気持ちが、やっと融合する。
最後の最後に追い詰められた状態で全てを理解した。
彼を待ち受けていたものとは?
胸が痛むラストに呆然。。。
そんな罰ってありですか?
重い、重いわ・・・
彼の心情、葛藤が丁寧に描かれた作品でした。