鹿男あをによし

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大学院の研究室から追い出されるようにして赴任してきた奈良の女子高校。
たった1学期だけの代理教師。
1年生の担任だ。
彼は春日大社で不思議な鹿に出会う。
人語を操る雌鹿で、彼女から「運び番」の任を言い渡される。
京都の狐の「使い番」から大事な "目" を渡されるので、そいつを持って帰って渡してくれるだけでいいと。
その "目" を奉じて地下で暴れる大ナマズを鎮めないと大地震や大噴火が起きると。
いきなり日本を救えと言い渡された彼は・・・・
鏡に映る自分の顔が日増しに鹿顔に。
面白いですね、こういう発想が。
すったもんだの末に無事日本を救った彼は、彼も顔は。。。。
とあるまじないで元通りになるのだが、それは読んでみてのお楽しみ。
万城目学、けっこういいかも。