私の家では何も起こらない

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丘の上に幽霊屋敷と呼ばれる一軒家があった。
誰もいないはずなのに先ほどまで誰かいたような。。。。
床下の収納庫から子供の声が、2Fから足音?
そんな怪しげな家に女流作家が引っ越してきた。
ざわめく気配は彼女を魅了する。
この家の過去の忌まわしき事件の犠牲者の思念が色濃く残るこの家を彼女はこよなく愛している。
そういった思念が語る物語。
これは恩田陸氏の描くホラーミステリーなのだ。
凄惨な場面を直接的には描かない。
死者が語っているその雰囲気、表現は美しくもあるのだが、実態を想像するにかなり怖い。
で、ラストを読んで一瞬脱力。
なるほど、そういう仕掛けか。

・・・子供のマリネって美味いのか?・・・(恐)