高く遠く空へ歌ううた

163

左眼を失明して義眼を入れているからギーガン。
う〜ん、作中でもあだ名の経緯が記されていますが大胆な。(^^;
ま、本人が納得しているので良しと。
それはそれとして、彼が主人公で、彼は自殺や事故死した遺体の第一発見者として、とうとう10回目を数えるに至った。
ー 港に霧が出た夜には「赤眼の魔犬」が現れ、次の日には必ず人が死ぬ ー
現場で見た怪しい革ジャンの男。
彼が犯人?
ちょっとしたホラー&ミステリーを小路氏の柔らかいタッチで学園青春的な物語に仕上げています。
読み進めて謎は深まるばかりだったが、最後の方に唐突に「解す者」とか「解される者」とか、どっかで見覚えのある言葉が出てきた。
どの作品だっただろうか?と思ったのだが、恩田陸氏の「常野」シリーズ(エンドゲームとか)の「洗濯屋」とか「裏返す」とかの話とごっちゃにしてました。
巻末の解説で判明。
デビュー作の「空を見上げる古い歌を口ずさむ」に出てきてたんですね。
のっぺらぼうのやつ。
何となくモヤモヤ感の残る作品だったのは同じですね。