ブレイズメス1990

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田口&白鳥の本流とは違う外伝的な作品だった(と、勝手に思っていた)「ブラックペアン1988」の主人公だった世良くんの2年後と、彼を取り巻く東城医大付属病院や人間関係の相変わらずのドロドロが画かれています。
スーパー心臓外科医の天城雪彦の人となりが問題になってますが根っこはもっと深いです。
東城医大に心臓手術専門の医院を立ち上げるために招聘されたわけだが、拝金主義とか公開オペとかでことごとく反感を買います。
翻弄される世良くん、若い。(笑)
医療改革という難題をさらっと(でもないか)作品にしてしまうあたりは海堂さんの真骨頂ですね。
シャンス・サンプル(二者択一)、金か命かを突きつける。
この話は、まだ続きそうで専門医院の完成には至ってない。

余談ですが、駆け出してもいない若かりし桐生(チーム・バチスタの栄光を参照)がちょいと出てきます。
なるほどねぇ、うまく辻褄があってる。(^^ゞ