2010-09-23 さくらの丘で 読書 146 赤というか濃いピンクの装丁が美しい。 内容も美しくも少し悲しい感動のミステリー。 大好きな祖母が残した遺書。 そこには、さくらの丘の土地を譲るとあった。 一緒に入っていた鍵が正にKey。 祖母の幼馴染だった二人の孫にも同様の遺書と鍵。 3人の孫娘が「さくらの丘」に建つ古い洋館に遺されたはずの謎を解き明かして行く。 平行して3人の祖母たちが少女だったころの話が展開される。 どういった経緯で洋館を手に入れるに至ったのか。 そしてその謎がわかったとき、深い悲しみに包まれた。 3人は、その洋館を引き継いで守っていくことを誓う。 これは小路幸也氏なりの反戦小説なのかもしれない。