桃色東京塔

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連作短編集です。
東京という大都会、警視庁捜査一課の男の独身刑事と、限界過疎地に勤務する女刑事。
女は未亡人である。
夫も警察官で殉職していた。
男はある事件の容疑者の逃亡を阻止できずに目の前で死なせ、それが原因でエリートコースから外れた落ちこぼれ。
そんな二人が捜査で一緒になり、葛藤しながらほのかに恋心を芽生えさせる。
大都会と田舎を舞台に、それぞれの土地に反発しながら、それでも離れられなくて、許容し認める。
少しずつ近づきながらもゴールインはまだ遠い、そんなものがたりでした。