2010-07-04 桃色東京塔 読書 98 連作短編集です。 東京という大都会、警視庁捜査一課の男の独身刑事と、限界過疎地に勤務する女刑事。 女は未亡人である。 夫も警察官で殉職していた。 男はある事件の容疑者の逃亡を阻止できずに目の前で死なせ、それが原因でエリートコースから外れた落ちこぼれ。 そんな二人が捜査で一緒になり、葛藤しながらほのかに恋心を芽生えさせる。 大都会と田舎を舞台に、それぞれの土地に反発しながら、それでも離れられなくて、許容し認める。 少しずつ近づきながらもゴールインはまだ遠い、そんなものがたりでした。