2010-06-30 悼む人 読書 96 あのポーズの謎が分かった。 ヒヨちゃんでしたね。 「静人日記」の方を先に読んだので、ずーっと気になってたんです。 死者に選ばれし者、それが主人公である坂築静人。 私が、僕が、俺が、誰かを愛し、誰かに愛され、誰かに感謝されていた事を覚えていて欲しい、そういった死者の叫びが彼を突き動かしていた、例えエゴだとしてもそう思わずにはいられない、そういうヤツ。 そいつを理解しようとした、でも無理だった、私には。 物語の中では、擦れた雑誌記者、夫を殺した女、末期癌の母、この3人には理解されたようだ。 ちなみに第140回(2008年下半期)の直木賞作品である。