蒲公英草紙

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「常野」シリーズ第2弾ですね。
前作「光の帝国」では常野一族が軍部に人体実験にされる話でしたが、今回はそれより昔の20世紀初頭あたりの東北の農村でのお話です。
前作第一章の「大きな引き出し」で描かれている『しまう』という特殊能力を持った常野一族の春田家が出てきます。
膨大な書物や人の記憶、人生などを心に書き留めて『しまう』ことのできる、そういう人たちと出あった一人の少女を語り部として、この国の行く末を案じるお話でもあります。
ジャンルとしてはファンタジーですね。