『大学病院のウラは墓場』と『今夜もベルが鳴る』

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乃南アサさんの作品は初めてですね。
直木賞作家ですか、なるほど。。。。
で、内容はというと好意を抱く男性から電話がかかってくるのだが、どうも男性の雰囲気がころころと変わって不安な日々を過ごす。
逢って話すといい男性なのだが、電話でのやりとりの話題になると何かズレがある。
何度もこの男性とは諦めようと思う主人公ではあったが、やはり好いた相手なので諦められない。
そんなある日、家に帰ると留守電に男性から2度記録が残っていた。
2件聞いてはたと気付く。
雰囲気がが違う、声の調子が微妙に違う、これは男性とは別人の人からかかっているんではないかと疑いだす。
果たして男性にこの件を問うてみると留守電には1件しか録音していないという。
やはり男性を騙る別人がいる。
して、その正体とは男性の過去に遡ってコバンザメのように自分にひっついてた後輩に思い当たる。
その後輩とは?
何の為に?
どうして私のことをそんなに知ってるの?
そして驚愕の事実が明らかに・・・・(^^ゞ
なかなかのサスペンスでした。
大学病院の裏話、というか作者が見聞きした大学病院の裏側の実態、大学病院に対する一般人の抱く幻想、マスコミと世間一般人に対する苦言を綴った作品。
ちょっと私の感覚との「ズレ」があったけどね。
興味深いお話ではありましたが、小説ではないのであまり面白くなかったのは事実。(^_^;