64 (ロクヨン)

24

読了。

うーむ、長編で重い(笑)んだけど、最後までキッチリ読ませられたわ。
いいね、これ。

昭和から平成へと年号が変わる昭和64年に起こった誘拐殺人事件、未解決で通称「ロクヨン」と呼ばれている。
当時この事件の捜査に関わった主人公は、今は刑事部を離れて警務部の広報課に所属。
刑事部と警務部、地方県警と中央の警視庁、叩き上げとキャリア、色々なしがらみ、主導権争い、マスコミとの信頼関係の破綻等々に巻き込まれながら自身も娘が家出中。
そんな時に長官視察があり、主目的は県警刑事部長の首のすげ替え。
警務部と刑事部の両方から突き上げられる主人公は。。。。
決して表沙汰にならない裏事情がリアリティを伴って読み手に迫る。
最後の模倣犯的な誘拐事件も重なって気を緩めさせない。
そんなに警察小説は読んでないけど、今まで読んだ中では一番楽しめましたね。