ジグβは神ですか

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読了。
お、2年ぶりに3桁読破!(^^;

Gシリーズ第8弾。
本人は、どうっても思っていない。
それでも周りは勝手に神と崇め、資金調達してきてくれる。
彼らの役目が終わった時、なぜか勝手に消滅してくれる、非常に都合の良い人たち。
人間ってやっぱり面白い、否、興味深い。
人知を超えた天才。
唯一神にして、ニューロンのごとく世界中にネットワークを張り巡らせ、あらゆる情報を取り込み、操作して最高の「生物」を構築して行く。
凡人には気の長い未来に向かって。
真賀田四季の統べる世界がそこに。。。。

今までの森博嗣氏の作品の展開と、本作のエピローグに登場した彼女からそう感じ取った。

Gシリーズは、あと2巻。
はてさて。。。。

本作は、赤柳初朗と名乗っていた探偵が実は女だったことが分かる(以前に佐々木睦子に見破られていたが)。
名前も変えて水野涼子となって、芸術からを住まわせた宗教施設に潜入。
ある資産家の娘の安否確認の依頼を受けていたからだが、そこで偶然にも夏休みの避暑地としてその施設に泊まりにきていた山吹、雨宮、加部谷、遅れて海月たちと再会。
が、施設で発見したのは安否確認すべき娘の奇妙な死体。
透明なラップに包まれて棺に収められていた。。。。
事件とは別に、佐々木睦子と瀬在丸紅子とのご対面、犀川と萌絵の結婚も近いのか?(まだ結婚してないよね)
本作は犀川は海外出張中で出番なし。
そのポジションは海月くんが担ってた感じ。

本作のラストで背筋が寒くなった。
本作の首謀者が真賀田四季に謁見し、別れ際に四季が女につぶやいた「下の海岸の掃除をお願い」という言葉。
最後の神託を聴いた首謀者はその後、崖から身を投じた。
役目が終わった時、なぜか勝手に消滅してくれる、非常に都合の良い人たち。
彼もそうだった。
あの言葉はトリガーだったのか!(驚愕)