蜜蜂と遠雷

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読了。

いや、こりゃ大作ですわ。
今まで読んだ恩田氏の作品の中で一番だと思った。
読んでるうちに(私クラシックは聴かないし曲名もよく分からない)確かに音が聴こえたんですよ。
ピアノを奏でる音が、オーケストラの面々が紡ぐ音が。
こんな感覚は、同列で扱うのは不遜なんだけど、「のだめカンタービレ」以来だわ。
いやぁ良かったわぁ。(うっとり)
(昨日、生オケ聴いた影響か?)

3年ごとに開催される世界でも著名なピアノコンクールに彗星の如く現れた破天荒な少年ピアニストが、同じコンテスタントや聴衆、審査員までも巻き込む。
彼は、養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵(カザマ ジン)15歳。
彼を中心に色々なことを背負ったコンテスタントたちが織りなす音楽青春群像劇。
老いも若きも青春だ!