小さいおうち

35

読了。

直木賞受賞作品。
映画化もされてます。
女中タキの回想録という体裁。
昭和初期から終戦後に至るまでの、主に赤い屋根が印象的な小さめの家でのご奉公中のお話。
タキの実体験に基づく戦争体験と、回想録を読んだ孫の認識とのズレが可笑しい。
当時の東京の様子が淡々と描かれているのだが、案外一般市民はこんなもんだったのだなぁっと。
家の若奥様と旦那の部下との恋愛事件にヤキモキするタキの心中も書かれてるが、この件から孫には読ませていない。
この辺りはタキが亡くなった後で色々なことが判明する。
最終章で謎だった部分が明らかに。
開封の手紙の内容と回想録との矛盾。
タキは・・・そうだったのか。
成就し得ぬ恋だったのか。
ホント?
板倉の描いた絵が物語っているのか。。。

まぁまぁ良かったんぢゃないかな。
映画の方も見てみたい。
黒木華さんも気になる存在だし。(^^;

重版出来!」おもろい!!