坂の途中の家

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読了。

乳幼虐待殺人事件の補充裁判員になった、もうすぐ3歳になる娘を持つ母親の心に棲む闇を記した作品だ。
被告人に自分の境遇を重ね、いつしか彼女を批判、擁護してるのか、自分自身をそうしているのか曖昧になっていく心理描写が秀逸。
いろんな意味で怖いと思った。
幼子を持つ父親、その家族は要注意!
そのちょとした態度が、何気無い一言が、それらの積み重ねが、母親の自信を奪い、尊厳を傷つけ、心理的に追い詰め、取り返しのつかないことになりますよ、っと。(^^;