神様からひと言

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なんかもう人を喰ったようなユーモアが随所に見られる。(^^)

広告代理店を訳ありで辞めて製麺会社に再就職するも、そこでも問題を起こしてリストラ予備軍のお客様相談室へ異動となった主人公。
連日のクレーム処理から典型的なダメ会社なのを悟る。
精一杯自分の居場所を得るべく奮闘するも会社がクレームに対し、真摯に向き合い改善することを良しとしない体質。
半年前に出て行ったきり戻らない彼女のことも気になる。
一人夜の公園でイマジンを歌ってた主人公の前にジョン・レノンのような風貌の男が現れる。
ジョンと勝手に名前を付け、神様とも勝手に思う。
現実との乖離が甚だしい社訓の「お客様の声は、神様のひと言」と相まって、主人公は御神託を受けることができるのか?

自ら進んで事を起こす。
為せば成る。
痛快勤労者小説でした。(^^;