誘拐ラプソディー

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これは笑える。(^m^)
誘拐を題材にして、こんなに面白可笑しくていいのか?っと思うぐらい。
初版本なのでAmazonに掲載されてるカバーデザインとは異なり、赤をベースにアフロヘアでサングラスを掛けた男性が拳銃を構えている写真を使ってるのだが、これほどカバーデザインと内容のギャップがあるのは初めてだ。

主人公は冴えないアラサーで前科持ちの男。
借金を抱えて二進も三進もいかず、勤め先の工務店の親父さんを殴って店の金をくすね、営業車も盗んで逃走するも行き詰まって自殺を図ろうとする。
ところが金を持ってそうな家のガキが家出をして勝手に車に乗り込んでいた。
で、人生一発逆転とばかりにそのガキを誘拐して身代金をせしめようとするのだが・・・・
親の職業がまずかった。
ヤクザの組長の一人息子だったのだ。
誘拐どころではない、自分の命が危ない。
なんとか逃げようとするのだが、途中で香港マフィアや警察にも追われる羽目に。
なかなか手に汗握らせる展開の中に、ガキ相手のボケとツッコミ具合が絶妙で笑わせる。
で、ラストでとうとうヤクザに捕らえられるのだが運命やいかに。

いやホント古書店で気まぐれで80円で買ったのだが、十二分に元取ったなと。(^^ゞ

初読書でした。