本をめぐる物語 一冊の扉

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執筆陣は、中田永一、宮下奈都、原田マハ小手鞠るい、朱野帰子、沢木まひろ、小路幸也宮木あや子の8名。
この8名が本にまつわる短編を書いた。
その中でもお気に入りの作家である小路幸也さんの「ラバーズブック」がイイね。

場所はアメリカ。
一人の日本人の小説家が車で旅をしている時に立ち寄ったカフェレストランでのお話。
テーブル席のテーブルにページを開いて伏せ置かれた一冊の本。
これにまつわる店主とのやりとりが「あぁ、こんなシーン、イイなぁ」っと思った次第。
いろんな人の手に渡って一緒に旅をし、再びこうして伏せ置かれ、新たな出会いを待つ。
今回は日本人の作家だったので、そのひとの著書と入れ替えて旅に出る。
うん、確かに本をめぐる「いい」物語だ。