明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち

35

なんとなく題名に惹かれて借りてしまった。(^^ゞ

家族の大切な人を突然失ったとき、その家族はどうなってしまったのか。
4章仕立てで、それぞれの視点から、立場から語られる。
皆それぞれの役割を演じながら、最愛の人を亡くした喪失感と向き合い、折り合いをつけ、或いは現実から逃げて哀しみの海に溺れて人として壊れていく様が痛い。
この作品に出てくる家族構成がやや複雑で、それが深みと奥行きを出しているのか。
「母」がキーポイント。
彼女を中心に振り回される。
当人も周りも辛いお話だ。

最後には明るい家族に戻ることができ・・・たのかな?
って、ラスト1ページは何????
ヲイ、諸悪(違)の根源たる死んだお前が出てくるのかよ!!!


「人生よ、私を楽しませてくれてありがとう」こう言って逝けたら、というお話でした。(^^;