ゆずこの形見

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中編が2編。
表題作の「ゆずこの形見」と「夢見入門」。

妻が仕事の出張先で死んだら、どうなんだろう?
幼子を残されて頭抱えるわな。
さらに追い打ちが待っていて、仕事ではなく浮気旅行だったって・・・
奈落に突き落とされた感じがしただろう。
絶望だわな。
そうも嘆いて、落ち込んでばかりもいられず、粛々と日常をやっつけて行かねばならない。
冷凍庫には、妻が作り置きした惣菜が保存されていた。
普通は捨てるよね。
裏切られてたわけだし。
でも男は妻を今尚愛していて、息子のリクエストもあって、少しずつ食べていく。
それは亡き妻からの解放を目指すためか。
残り少なくなってきた中で異彩を放つ毛ガニが一杯。
浮気旅行先から妻が送ってきたやつ。
こいつをやっつけないと終わらないと、男が選んだ処分方法が何か笑えた。
すり身にして団子状にし、鍋の入れて浮気相手に食わせるというもの。
これは可笑しい。
なんとかして食わせるのだが、その実態を知ったときの浮気相手といったらば・・・・笑える。
涙目か、ぐふふふっ。(^m^)

設定といい、結末といい、結構いいんぢゃない?

しかし、こんな形見いらんわ。(^_^;