怒り 上・下

18、19

「怒り」、何に対する怒りなのか。
ずっと気に掛けながら読んだ。
信じていたはずなのに最後まで信じられなかった自分への怒り。
信じていたのに裏切られたことに対する怒り。
読後のやり切れない感情をどうしたものか。。。。


ある夫婦が自宅で何者かに殺されていた。
犯人は被害者の血で「怒」という字を書き残していた。
犯人は逃亡しており、1年以上になるが捕らまっていない。
顔を整形している。
別々の土地で身元不明で前歴不詳の3人の男が現れる。
それぞれが殺人犯の特徴を持っている。
何れが犯人なのかは下巻後半で明らかになる。
犯人の顔写真がTVで流れ、流れ者の3人の男は、それぞれの場所で関わった人たちから微妙に疑われる。
二人は信じ切られなかった。
一人は信じられていたが、ある行為で裏切られたと思った若者に殺害された。
その殺された男が・・・・

上下2巻だったが一気に読めた。
が、殺人現場に残した「怒」と、無人島の廃墟になった民家の白壁に書かれた無数の「怒」が何を意味していたのか分からなかった。
犯人は死んでしまったので理由は闇の中。
ちょい消化不良。