握る男
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主人公は独房の中で、外食産業を日本一に導いた男の自殺記事を目にする。 主人公は、かつて男の右腕、番頭として、No.2として共に一介の鮨職人からのし上がってきた仲だ。 男が自殺なんて到底考えられない。 そんな思いで、男の回顧録が記されていた。 男との数奇な出会い、男の明かされない過去、次々と人を巧みに取り込む才覚、気がつけば周りは皆男に「キンタマ」を握られていた。 一体何が男を突き動かしていたのか。 非常に小気味良いテンポで話が進む。 読みやすくて面白い。 最後の最後に男の過去を、そして自殺の謎を、そしてなぜ独房に入る羽目になったのかを面会に来た男の妻から聞く。 そこで知る数々の驚愕の事実。 う〜ん、やっぱり女を敵に回すと怖いわ。(^^; |