オルゴォル

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少年の成長物語だな。
途中、大阪での滞在中の描写が現実と一致しているかチェックしている自分がいる。(^^;

小学4年の主人公は、同じ団地に住む老人から鹿児島にいる知人にオルゴールを渡して欲しいと頼まれ、お金(鹿児島までの交通費として2万円)欲しさに請け負う。
貰ったお金でゲーム機を買ってしまった後ろめたさから母と離婚して大阪に住む父親に会う口実を作り、オルゴールをどうしたものか相談しようと思ったのだが。
父親は15歳も年下(22歳だぜ)の女性と住んでおり、お腹に赤ちゃんがいた。
急に父親が遠い存在になりかけたのだが、近所のお姉さに諭され、さらにあれよあれよとお姉さんの旅行にくっ付いて鹿児島に行くことに。
無事にオルゴールを手渡すことができた。
ミステリアスな現象(朱川湊人さんらしい)もあいまって、感動のラストとなった。
老人と知人の関係、お姉さんの過去、父親の新しい女の過去、母のこと、父のこと、色々なことが冷静に見られるようになった主人公は、一回りも二回りも大きくなって帰ってきた。

まぁ、こんな小学4年はおらんわな。(^^ゞ