サクラ秘密基地

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6編からなる短編集。
「家族」や「写真」にまつわる不思議で哀しい物語でした。
新しい父親に虐待死させられた男の子が、死してなお母をかばう姿、UFOを見て科学に目覚めた女の子が成人して入信した某真理教で作ったもの、写した写真に撮った覚えのないものが混じっているその裏に隠された秘密、近所のお姉さんに淡い恋心を描いた男の子が大人になって綴った手紙、おっかないオヤジとその子供が住むアパートの2階に引っ越してきた元ミュージシャンが見たオヤジの優しさ等々、なんか余韻がぽわぁ〜んと残るお話たちでしたね。