蜂蜜秘密

24

ファンタジーだなぁ。
不老不死の妙薬と名高い「ポロウの蜂蜜」の産地、ポロウ村が舞台。
都会的な暮らしと一線を画する古い村。
その村での2大名家のポロウミツバチを育てるゼンダ家、キングサリーの花を育てるロウゼ家、その組み合わせで生まれるポロウの蜂蜜。
90歳を超えるお婆ちゃんの回想で物語が始まる。
ポロウ村の農学校にレオという少年が編入してきた。
頭脳明晰で、紳士的な佇まい、そして不思議な力が。。。
彼の目的とは?
古いしきたりや掟の裏に隠された秘密が明らかになっていく。
ポロウ村の創始者と言われるオリジナル・ポロウとは?
まだ地上に妖精や悪鬼、獣憑き、いろいろな動物たちが住む楽園があった時代。
妖精から人へ、人から妖精へ。
妖精と人との静かな戦いがポロウ村を蝕んでいった。
だからレオは自らの命と引き換えに、かつてのポロウ村を取り戻そうとするのだった。
人は愚かな生き物。
便利さや効率との引き換えに失ったもの、小路幸也氏が静かに我々に投げかける。