ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

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「ビブリア古書堂の事件手帳」シリーズ第4弾。
今回は短編連作ではなく長編ですね。
題材は江戸川乱歩です。
ある初老の女性が古書堂を訪れてある依頼をする。
江戸川乱歩の膨大なコレクションを譲る代わりに、ある人物が残した古い精巧な金庫を開けてほしいというもの。
ダイヤルと鍵と暗号キーの三種類が揃って初めて開く凝った作り。
金庫の謎には江戸川乱歩の作品に魅了された、または魅了された人物に振り回された人々の数奇な人生が絡み、そこにプラスして栞子の母親の出現が謎を深める。
金庫の暗号キーを巡る母と子の知恵比べが始まった。
軍配は栞子の方に上がったかにみえたが、さらに上を行く恐るべし母。
いよいよ物語は半分を超えたと著者。
これからどう展開して行くのか。
栞子と大輔のロマンスの行方も気になる。(^^;
デートには漕ぎ着けたが、告白への回答が未だなのだ。
さてさて・・・・

ラノベだけど、しっかりミステリーしてるので、古書の造詣も深く、飽きさせないのは見事ぢゃ。

ドラマの栞子役の剛力は本のイメージとのギャップが激しいが、これはこれで「まぁいいか」と許せるかな。(^^ゞ