あなたの本

読書

8

7編の短編集。
ま、各作品を通して概ね読後感はハッピーな気分にはなれないな。
ブラック系だね。
あっ、別に作品の出来は悪くないです。
なんともやりきれない感が漂うだけです。(笑)

表題作の「あなたの本」は、父の書斎にあった自分の未来に起こることが書かれているらしい本を見つけ、未来を見ないようにしつつも本自体の存在に翻弄される男の話が面白い。
過去をその本で振り返ってみると、人生の岐路でどう選択しても未来予想図と現実との乖離がなかったのだが、最後の最後に最愛の妻の延命治療での選択で奈落の底へ突き落とされるハメに。
いやぁコワイコワイ。(^^;

でも、それはしゃぁーないよな。