ソロモンの偽証 第II部 決意

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あらっ、真実を求めて立ち上がった先にあったのは、学内裁判ですか。(驚)
それも陪審員制のヤツ。
被告人は謎の告発状に書かれた主犯格の男子。
検事と弁護人に分かれて、判事や廷吏なんかみ置いて本格的。
ま、結果が見えている茶番なわけだけど、彼らが求めるのは勝ち負けではなく、学校が、警察が、大人が、教えてくれなかった「真実」なのだ。
学校側の反対派の茶々入りにもめげずにやり遂げようとする意思の強さには脱帽。
というか、こんなスーパー中坊はおらんよ。
あり得ない。
高校受験控えた生徒がやるこっちゃない。
さらにおかしいのは、学外の生徒が弁護人になるという前代未聞(前代自体が無いか)の設定に唖然。
何か臭うこの学外男子は何者?
この作品のキーマンですね。
それと、色々な事件が次から次へと出てきますね。
謎の告発状を破って捨てたと糾弾された女教師の無実が判明したり、被告人の家が放火されて祖母が焼死したり、被告人の父が逮捕されたり、無実が判明した女教師が頭を殴られて瀕死の重傷を負ったり等々。
あと、謎の告発状を書いた女子が裁判でヌケヌケと証人として証言するとか。
どうまとめるんだ?このハチャメチャぶりを。
そこを上手くまとめ上げるのが宮部氏の腕の見せ所ってか?
いよいよ裁判が始まります。
どういう結末を迎えるのか、ワクワクしますねぇ。
ささ、第III部の「法廷」を読まなくちゃ。
その前にやっぱり寝よう。(^_^;