残り全部バケーション

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伊坂幸太郎さんの最新刊。
5編からなる連作短編集です。
溝口と岡田という裏稼業の下請け孫請けコンビが実に絶妙で、行動や、やりとりが可笑しい。
この二人というか岡田が絡む人達がまた可笑しくて。(^m^)
根っからの悪人ではなく、 何となく憎めないですね。
個人的にはやはり表題作の「残り全部バケーション」が好きですね。
岡田が裏稼業から足を洗いたいと言うと、溝口が条件を満たしたらOKだと言う。
その条件とは携帯メールを適当に送りつけて友達を作れと。
わはは、そりゃ〜無理だわ。
って、出来たの?
なんと夫が浮気してバレて離婚することになり、娘も高校の寮に入るので、家族離散する予定の夫のPHSに届いて、離散前の記念にドライブしようってことになって・・・
っと、岡田目線、娘目線を交互に展開するやり方は伊坂さんお得意ですね。
で、結局は岡田失踪なの?抹殺されちゃったの??
最終章の「飛べても8分」での意外な展開にニヤリ。
果たしてこの意味深な終わり方は読者に色々な想像をもたらしますね。
岡田は生きているのか?
溝口は騙されてしまうのか??
生きてる方に 1ユーロ。(^^;